21世紀の社会の持続可能な発展にとって、社会と自然環境の調和、資源循環型の低炭素社会の構築、また代替エネルギー技術の開発など技術的、物質的な問題の解決に加えて、社会の調和や目標を達成するための新しい哲学・思想、そして新しい政策が求められています。この公益を実現する社会システムの構築をめざす公益学はその重要性がますます認識されつつあります。このような時機に日本公益学会10周年記念大会を公益学発祥の地山形県の庄内地域において開催することは誠に意義深いと考えます。
本大会では「21世紀市民社会における公益学の役割」をテーマにして、二つの記念講演とパネルディスカッションを開催いたします。さらにワークショップ:脱温暖化・環境共生社会実現への取組み、およびシンポジウム:国際協力とNGO活動〜アジアを中心に〜を企画しました。また6つの分科会で22の一般演題発表を行います。そして今大会の全てのプログラムを一般公開といたします。学会員の皆様、またできるだけ多くの一般市民の皆様の積極的な参加と活発な討論を歓迎致します。
9:25 開会挨拶
9:30〜11:30
日本企業の障害者雇用におけるケアの倫理の意義・・・・谷 俊子(東北公益文科大学大学院博士後期課程)
財務報告と公益・・・・阿部修平(埼玉大学大学院博士後期課程)
社会的企業の実態と経済価値−山形県におけるソーシャル・ビジネスのデータベース構築から−・・・・青木孝弘(東北公益文科大学大学院博士後期課程)
山形県鶴岡市におけるコミュニティワーカーの導入とその活動・役割について・・・・・本間直子(鶴岡市健康福祉部)
11:30〜12:30
・内発的地域づくりにおける「公益的な民の力」の果たす役割〜山形県飛島の事例を中心に〜・・・・ 呉尚浩、澤邉みさ子、小関久恵(東北公益文科大学)、林久美子(同大学大学院博士後期課程)、柴田大輔(同大学大学院修士課程)
・離島における内発的地域づくりと「交流の力」〜佐渡・粟島・飛島の三島交流を事例として〜 ・・・・呉尚浩(東北公益文科大学)、林久美子(東北公益文科大学大学院博士後期課程)、柴田大輔(同大学大学院修士課程)
9:30〜12:30
議員立法とセクシャル・マイノリティ・・・・竹田香織(東北大学大学院博士後期課程)
日本の公共部門におけるWeb2.0(government 2.0)と参加・・・・藤本吉則(ふくしま自治研修センター)
山形県における公会計改革〜その特徴と課題〜・・・・加藤法弘(山形県庄内総合支庁)
都市間比較型ベンチマーキングの効果的な活用方法について・・・・後藤好邦(山形市企画調整部)
公的医療機関のあり方・・・・大谷寧子(東北公益文科大学大学院修士課程)
「地方自治」と「公益」〜酒田市公益まちづくり条例制定を契機に〜・・・・宮本 忠(東北公益文科大学)
12:30〜14:00 休憩(理事会)
14:00〜17:00
記念講演(14:00〜15:40)
パネルディスカッション(15:50〜17:00)
17:00〜17:30 会員総会
18:00〜19:30 懇親会
9:30〜11:30
・地域活性化を目途とした地域経営資源の有効利用による事業化の研究〜生ごみ等有機質の地域循環を中心に〜・・・・東浦永子(東北公益文科大学大学院修士課程)
・山形県における住宅エネルギー消費実態と省エネルギー対策(第1報)・・・・白 迎玖(東北公益文科大学)
「ネッワーク型広報」のあり方について〜生物多様性の啓発広報を例として〜・・・・横山陽二、姫野崇範、江間直美(電通)
救急車需要の分析・・・・・菅 るみこ(京都大学大学院博士後期課程)
9:30〜11:00
・一小教区における援助活動−宗教と公益の観点から−・・・・鈴木安夫(慶應宗教研究会)
・公益と現代の生活文化−アーレントの「現われの空間」を手がかりに−・・・村山紀美子(慶應宗教研究会)
マルチン・ルターと公益・・・・稲田 実(ルター研究所研究員・慶應宗教研究会)
11:00〜12:30
世界公益とはなにか−「グローバル・モラル・ミニマム」の構想・・・・池田丈佑(立命館大学衣笠総合研究機構)
平和構築支援における企業の役割・・・・佐藤智恵(大阪大学大学院博士後期課程)
国際協力における人材育成プログラムの効果の向上について・・・・高橋英彦(東北公益文科大学)
12:30〜13:30 休憩
13:30〜15:30
13:30〜15:30
15:30 閉会挨拶